こんにちは、松本カズキです。
そんな質問に答える記事を書きました。
ゴーイングコンサーンを簡単に説明すると、「事業を永続させるための仕組みを考えること」になります。
会社などの組織は長期的な視点から経営をおこなっています。
短期的な視点は一切持っていません。たった1回だけ収益を得られたとしても、長続きはしません。
経営者たちは会社をつぶしたくはありません。
可能な限り会社を存続させたい。永続させたい気持ちから全力で経営をおこなっているわけです。
「会社=組織」は永続でなくてはいけません。
そのような考え方を、経営学では「ゴーイングコンサーン」と呼んでいるのです。
この記事では、長期的なビジネスを展開するための「ゴーイングコンサーンの使い方と構築」について伝えていきます。
成功している事業はゴーイングコンサーンの構想設計を意識している
日本にはたくさんの会社が存在しています。
ですが、成功している会社はほんの一握りです。
会社を立ち上げても、一年後にはなくなっていることも珍しくありません。
ネットサーフィンをしていると、「企業家」を目指す若者はかなり多いことに気づかされます。
実際に会社を立ち上げた行動力のある人もいますが、数年後には会社を失っているケースもあるのです。
同時に組織を永続させ成功している企業家もおります。
- 事業が成功させ永続させた人
- 事業に失敗して永続できなかった人
両者の違いとしてあげられるのは、「ゴーイングコンサーンの理解度」だと僕的には思っているのです。
会社を永続させている経営者は、「構想設計=経営戦略」がしっかりとしているのです。
ゴーイングコンサーンのプロセス構築に大切な4つのこと
あなたの会社をゴーイングコンサーンとするためには、4つのプロセスを意識することが大切です。
- 顧客の求めている価値を提供する
- 事業リスクを明確化する
- お客さんを明確化する
- 自社の強みを明確化する
この4つはゴーイングコンサーンにおいても、必要不可欠な要素になります。
それぞれ解説していきます。
顧客の求めている価値を提供する
ビジネスの基本はぶつぶつ交換です。
収益を得るためには、「お客さんが求めている価値」を提供する必要があります。
会社を永続させたかったら、価値提供も永続させなければいけません。
価値提供がなくなった時点で、会社は永続させることが難しくなるわけです。
事業リスクを明確化をする
ビジネスは価値提供をおこなっているだけでもダメです。
価値提供をおこなうために発生する「リスク」を明確化して、対策をおこなう必要があります。
建設会社を例に説明します。
建設会社の場合は、公共施設や家を建てたりといった、「建築」という価値をお客さんに届けます。
リスクとして挙げられるのは、「現場での事故」です。
事故があれば会社の信用はガクンと落ちます。誰も事故を発生させた会社に仕事を任せたいとは思いません。
仕事が依頼されなければ、価値を提供することはできません。
会社の永続は叶わなくなります。
現場の工期が長くなればなるほど「リスク」は長期化します。
建設業は現場で事故を起こさないために、安全対策といった「リスク対策」をおこなうのです。
どんな事業でも、必ず「リスク」は存在します。
例えば、飲食店の場合ですと、最近は「バイトテロ」というのが多くなっています。
「飲食」という価値を提供し続けても、「バイトの暴走」というリスクが存在するわけです。
事業を行っていくうえでは「価値提供」だけを意識するのはNGです。
必ず、価値提供において関わってくるリスクを明確化して対策をおこなう必要があるのです。
価値を提供したいお客さんを明確化する
あなたの商品は全員に届ける必要はありません。
商品価値を理解してくれるお客さんにだけ、届ければ良いのです。
価値を提供するためには、「お客さんのことを知る」ことが大切になります。
- お客さんが欲しがっている価値
- お客さんが求めている価値
を理解するようにしてください。
商品を売るターゲットを理解していないと、せっかく商品を作っても、
と怒られてしまいます。
「お客さんが求めている価値を提供する」という考えを持つことが大事なのです。
そのためにも、「商品やサービスを提供したいターゲット」を明確化するようにしてくださいね。
自社の強みを明確化する
価値を提供する会社というのは、必ず「ライバル会社」が存在しています。
同じ種類の製品を扱っていたとしても、「中身が全く同じ」というわけではありません。
「Windows&Mac」とパソコンOSを例に紹介します。
2つのとも「OS」という種類には変わりませんが、中身は違います。
- Windowsのほうが使いやすい
- Macのほうが使いやすい
お客さんの一人ひとり、同じパソコンOSでも捉え方が全く違うのです。
- WindowsにはWindowsの強みがある
- MacにはMaxの強みがある
同じ種類の製品を扱っているライバル会社がいたとしても、「自社の強み」によってライバルとの差別化することができるわけです。
基本的にビジネスはライバル競争が発生するものです。
- 自社の強みがない
- 自社の核となる製品がない
このような会社は、ライバル競争に負けることになります。
会社を永続させることが、難しくなるわけです。
あなたが会社の経営を行っているのなら、必ず自社の強みを理解するようにしてください。
自社の強みを見つけることができなければ、ゴーイングコンサーンとはなりませんので。
ゴーイングコンサーンを理解すれば継続的なビジネスを構築できる-まとめ
ゴーイングコンサーンはどんなビジネスでも活用できる考え方になります。
- 価値の提供
- リスクの明確化
- 顧客の明確化
- 自社の強みの明確化
会社の経営者は少なくとも、この4つを理解していなければ、成功に結びつくことはありません。
経営は「運&才能」も多少は必要かもしれません。
ですが、「目には見えない部分」に頼っているだけでは、失敗にしか繋がりません。
どんなビジネスでも、「構想設計」を考える必要があります。
「構想設計=経営戦略」と思ってもらってもOKです。
- どんな商品を売るのか?
- その商品にはどんなお客さんがいるのか?
- 商品を販売することで背負うリスクは何なのか?
- 自分が使っている商品には競合がどのぐらいいるのか?
- 自分の商品がライバルに勝っている部分はどこなのか?
など会社を作るときに、明確化しておかなければ、会社を永続させることはできません。
構想設計がダメな会社は生き残ることはできません。
「構想設計=経営戦略」は会社の「核」のようなものです。
例えば、映画だって、「構想設計=シナリオ」がつまらなければ、お客さんは面白いとは思いません。
会社経営も同じことがいえます。
成功している会社というのは、ゴーイングコンサーンのための「構想設計」がうまくできているのです。
あなたのビジネスを永続させていきたいのなら、ゴーイングコンサーンを意識して欲しいと思います。