こんにちは、松本カズキです。
スニーカー文庫から「双葉三葉」先生が執筆されたライトノベルが発売されました。
タイトルは、「子守り男子の日向くんは帰宅が早い。」です。
元々、「小説家になろう」で連載されていた小説で、人気の高さからスニーカー文庫出版することになったようです。
僕も早速読んでみたので、感想を書いていきたいと思います。
子守り男子の日向くんは帰宅が早い。-あらすじ
高校生男子の新垣日向くんには、年の離れた妹の蕾ちゃんがいます。
5歳児の蕾ちゃんは幼稚園に通っています。
日向くんが、両親に変わって幼稚園の送り迎えをしているのですが、高校生活より妹を優先した生活を送っていました。
ある日、日向くんが妹と一緒に買い物をしていると、クラスメートの芹沢悠里さんとバッタリ遭遇。
悠里さんは、日向くんが連れている妹に一目惚れしちゃいます。
悠里さんは一人っ子で妹が欲しかったのですが、日向くんが連れていた妹こそが、「理想そのもの」だったようです笑
天使のような可愛さの蕾ちゃんに、すっかり惚れ込んだ悠里さん。蕾ちゃんと一緒に遊ぶために、日向くんも巻き込まれていきます。
蕾ちゃんを通じて、普通のクラスメートとして接していた日向くんの新しい一面を発見していきます。
学校にいるときとは違って楽しそうにしている日向くんに魅了されていくわけです。
やがて、悠里さんの友人や、日向くんに惚れている後輩キャラも出てきて、灰色だった日向くんの学校生活が、徐々に華やかになってくる!
という帰宅早い系男子のほのぼの学園ラブコメになります。
子守り男子の日向くんは帰宅が早い。-作品の魅力と感想
今作の魅力は、「ストレスゼロで読むことができる温かな物語」なのかなと思います。
たいていの物語は、ストーリー展開にスパイスを加えるために、「悪役」の1人ぐらいは出てきます。誰得なシリアス展開もあったりします。
「子守り男子の日向くんは帰宅が早い」では悪役も出てこないし、シリアス展開もありません。
優しい人の身の回りには、優しい人が集まります。
心優しい子守り男子の日向くんの周りには、「優しい人」しか集まりません。
起承転結の「転」のように話も大きな転換があるわけではないので、読み手によってつまらないと感じられる部分もあるかもです。
ですが、優しい人たちによる、優しいお話が、僕的には心地よく思えました。
主人公の日向くんは元々、子守り系男子ではありませんでした。
とある事件がきっかけに「自分がお兄ちゃん」であることを強く意識させられることになります。
最初は罪悪感から妹に接していた日向くんですが、徐々に妹のことを心から大切になっていく過程は、「家族っていいな~」と素直に思える内容でした。
日向くんを支えていく、妹とヒロインもメチャカワです。
妹の蕾ちゃんの天真爛漫っぷりや、ちょいドジ優等生の悠里さんの性格の良さ!
何よりイラストがメチャカワです笑
最後の方で、日向くんに惚れている後輩キャラも出てきましたので、今後は悠里さんと恋の三角関係に発展していくのかな?
ただ、この作品にドロドロした展開は似合わないと思いますので、2巻が発売されるのなら、ほのぼの展開を継続して欲しいと僕的には思いますね。