こんにちは、松本カズキです。
そんな質問に答える記事を書きました。
結論ですが、絵師の値段設定をおかしいと考えるのなら、「自分の常識(視野)」の一点で考えているからです。
発注者側は、「イラストの上手さ」だけで決めるケースが多いのかなと思います。
ですが、絵師側は自身の絵のレベルだけで決めません。
ポイント
- 企業案件の実績
- SNS等の影響力
- 時給換算
- イラスト制作における材料費や技術料
- 今後の実績作り
あらゆる要素が絡まって、値段が設定されるのです。
この記事では、「絵師の値段設定がおかしくない理由」についてイラストをよく発注している僕が伝えていきます。
絵師の値段がおかしい?価値を決めるのは発注者だけど値段を付けるのは本人です
このようなやりとりは、ネットでも多いのかなと思います。
絵に興味のない一般人からしてみれば、単なるイラストです。
趣味で絵を描いているくせに、「数万円のお金を請求するのはおかしい」と思うかもしれません。
絵師と発注者では、価値観の違いが明確にありますので、「値段がおかしい」と思うのもムリはないでしょう。
前提となるのは、「イラストに値段を付けるのは絵師本人」ということです。
- あの絵師のイラストの値段はおかしい!
- そんなに上手くないのにお金を取るなんておかしい!
と発注者が思ったところで、無意味な話なのです。
発注者が、絵師の描くイラストに対して、
- 「価値がある」と判断-価格は適正
- 「価値がない」と判断-価格はおかしい
と思うわけです。
絵に対しての価値を決めるのは発注者なのですが、「自分の絵に価値を見いだし値段を付けるのは絵師本人」になりますね。
絵師の値段の決め方はイラストを描くスピードにも左右される
「イラスト1枚を書き上げるまでの時間」でイラスト単価を決めている絵師もいます。
時給換算ですね。
めちゃくちゃ上手な人でも、1日〜2日でイラストを完成させる絵師は、安い値段で描いてくれる場合もあります。
理由はシンプルで、複数の仕事を回すことができるからですね。
逆に、絵がそんなに上手でなくても、イラスト完成まで時間がかかる絵師は、値段設計が高い場合があります。
複数の仕事ができないからですね。
例えば、「イラストの仕事で月20万円を稼ぎたい」と想定します。
- 1ヶ月にイラストを5枚描ける-4万円
- 1ヶ月にイラストを2枚描ける-10万円
1ヶ月の間で回せる仕事量によって、イラストの値段設計は変わってきます。
案件によってイラスト値段が変わるのはおかしい!案件によって変わります
ライターの場合は、「1文字単価」を掲載している方が多いです。
文字単価をSNSやホームページに掲載して、文字単価に納得できれば依頼する感じですね。
絵師の場合は、「1枚単価」を掲載している方はめちゃくちゃ少ないです。
ときどき、話題になるのは、
という感じです。
個人的には仕方の無いことだと思います。
案件次第でイラストの値段は変わるのは当然です。
- キャラ1人だけのイラスト&複数のキャラが登場するイラスト
- 背景がないイラスト&背景があるイラスト
- 個人案件&企業案件
- 実績に繋がらない案件&実績に繋がる案件
イラストの値段を全て同じにはできませんよね。
絵師は基本、自分のイラストの「最低ラインの値段」を設定しています。
絵師のイラスト単価は、「案件次第」と考えておいた方が良いですね。
プロ絵師よりアマチュア絵師の値段が高いのはおかしい!おかしくない理由
プロ絵師と、アマチュア絵師を比較すると、「プロ絵師」のほうがイラスト単価は高いと思われるかもしれません。
- 商業デビューしているプロ絵師
- 知名度ゼロのアマチュア絵師
僕は「プロ絵師&アマチュア絵師」にイラスト発注したことがありますが、「値段に大きな差はなかった」と思っています。
例えば、
- フォロワー数10万越え
- アニメ化したラノベ表紙を担当
知名度&実績もある絵師でも、案件次第では安く描いてくれる場合もあります。
逆に、知名度がなく商業経験のないアマチュア絵師のほうが、「プロ絵師よりイラストの値段がめちゃくちゃ高かった」という場合もあります。
イラストの値段は、絵師の知名度や実績や絵の上手さだけに左右されるのではなく、
- 絵師本人が「この仕事を引き受けたい」と思うモチベーション
- 絵師本人の、イラストを描くスピード
これらによって絵師はイラストの値段を決めるのかなと思います。
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絵師の値段がおかしいと思うのは自分の常識を当てはめているから
一般人からみたら、「単なるイラストに数円を受け取るのはおかしい」と考えるものです。
毎日、嫌々会社に行って、やりたくもない仕事を8時間以上やって、給料を貰っている方からしてみれば、
- 絵師の仕事は楽
- 絵師の値段はおかしい
- 好きな仕事をやってお金をもらえるなんておかしい
と思うかもしれません。
僕も会社員時代は、嫌な仕事を延々と行って、月15万円程度だったので、
と思っちゃうわけです。
結局のところ、「自分の常識」に当てはめているだけなんです。
絵師の仕事が楽と思うのも、絵師の値段がおかしいと思うのも、自分の常識がそのように認識しているだけなんです。
僕は絵に価値を見いだしているから、絵師の付ける値段をおかしいとは思いません。
ですが、絵に価値を見いだせないのなら、絵師の付ける値段をおかしいと思うのは当然かなと思うわけです。
絵師は、「絵を描く」という自分の武器を使って、市場に価値を提供しています。
絵師が提供する価値に、価値を感じれば発注者は仕事を依頼するわけです。
ビジネスの原理原則は価値提供です。
絵師の描くイラストに価値を感じられるかは、「本人次第」となりますね。
絵師の決めた値段がおかしいと思ったら依頼しなければ良いだけ
ネット上で、「絵師の値段がおかしい!」という声をときどき見かけます。
例えば、最近はココナラやSKIMAといった、「アマチュア絵師が格安でイラストを描いてくれるスキルマーケット」も存在します。
サービスの内容によっては、「500円でイラストを描いてくれる絵師」もいます。
そのような背景から、
- イラスト=安い
- イラストの値段が高い絵師=詐欺師
と考える方が多いのかなと思います。
「絵師のイラストの価値を決めるのは発注者ですが、イラストの値段を決めるのは絵師」という考えを僕は持っています。
発注者の思うイラストの価値と、絵師の決めたイラストの値段が、上手くマッチすることで依頼は成立するわけです。
絵師のイラスト値段は、本当にバラバラです。
「絵師の決めた値段がおかしいと思ったら依頼しなければいい」だけの話ですね。
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絵師の値段がおかしいと思わない理由-まとめ
僕は絵師の値段がおかしいとは思いません。
理由はシンプルで、僕自身が絵師が描くイラストに価値を感じているからですね。
僕の場合ですと、電子書籍やデジタルコンテンツの表紙を、絵師に依頼するケースが多いです。
表紙は作品の売上げを大きく左右します。
簡単に言えば、「絵師のイラストがなければ僕の売上げも激減する」ということです。
絵師に支えられ一緒に仕事をしていることから、僕は絵師のイラストに価値を見いだしています。
数万円でも数十万円でも価値を感じるわけです。
逆に、イラストに何の価値も見いだせないのなら、「絵師の値段はおかしい!」と思うのかなと思いますね。
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